KP可能シナリオまとめ【穴蔵書房／狸原ムジナ様シナリオ編】
※想定時間はボイセでの時間になります
【九頭鳥の散華】
◆嗤う送り犬
◆宵闇影鰐
◆墜ちた鸞
◆狂狂番え鬼車
【虚説化生語】
◆八咫の葬列
大正十三年 東京――
晴れた日のことだった
旧家と華族の婚礼が穏やかに進む
ガタリと音が響き ピシャリと血が滴る
それは婚礼が葬列に変わる針の進みの音だった
はたして、彼女を殺したのは誰か？
推奨人数：2～4人
想定時間：10～15時間
大正時代の日本を舞台に、日本刀も題材にからめた長編シティシナリオ。
帝都東京を舞台に、華族と名家の結婚式で死体が発見される…。
花嫁はどうして死んだのか。
◆暗狗
夜 最終便のバス
街灯も少ない夜道をバスはただ ただ 走っていた
妙に長い赤信号
不意に聞こえた獣の雄叫びに
バスはただ うなりを とめた
闇夜の道から明かりを消した
愚か者を指し示せ
推奨人数：1人
想定時間：4～5時間
現代日本舞台のPL1人用シナリオ。
その日の最終バスに乗り合わせた探索者が奇怪な出来事に巻き込まれる。
バスと乗客と探索者が行き着く、闇の先は。
◆さよならなずな
寂れたシャッター街の一角に
追いやられるように座り込む映画館
経営する者も亡くなった
映画館の取り壊しも決まった
記念のための最後の上映
受付の隅に座り込む
ぬいぐるみを抱いた子どもと目が合った
照明が落ちる
「ようこそ、キネマ・ナズナ座へ。さよなら上映会を始めます」
推奨人数：2人
想定時間：3～5時間
現代日本が舞台の短編シナリオ。PL2人用。
街角の片隅になる、閉館になってしまう古ぼけた映画館。
その最後の上映会の日に起きる出来事の物語。
【刀説物怪語】
◆ゆめしらず
こぼれたみずは もはやもどらず
すぎさりし ひびは きゃくになるにははやすぎる
骨董商を営む友人は君にそれを差し出した
彼の手には無残に壊れた短刀が一つ
「ひとつこいつの相談を受けちゃくれないか？」
彼は微苦笑を浮かべてそれを間に置いた
「こいつは夢をみているんだ」
推奨人数：1 人
想定時間：3 ～4時間
◆暁に泣く虎鶫
訪れたのは大往生を遂げた居合いの師の屋敷
山間の屋敷に奇怪な絶叫が響く
家人は嗤う
「怖がることはない、トラツグミの声ですよ」
ならばこの奇妙な死骸は 血は いったい何故か
鵺鳥が鳴く
果たして何が為に鳴くのか
推奨人数：2～3 人
想定時間：4～ 5 時間
【遺説誰彼語】
◆雪蛍灯
旧友は今日も酒瓶を持ってやってきた
「そういえば良い名所を見つけてね」
盃に音を立てて酒をそそぐ
「一緒に行こうじゃないか」
楽しそうに、友は蛍の名所へと君を誘った
ほの明るい川辺でちんと鯉口が鳴る
「嗚呼、なんで、儚いんだ」
友の声は泣いていた
想定人数：1人
想定時間：3～5時間
※成人している探索者が望ましい
◆霧隠れ狐隠し
山のふもとにある寂れた稲荷の社
もはや朽ちたも同然の社の周囲で
次々に人が消えたという噂が流れ始めた
ありがちな夏の怪談だった
白い霧 目の前で人が消えるまでは
鳥居の向こうの社に、君たちは足を踏み入れる
かのものはたれぞ
推奨人数：2～4人
想定時間：12時間前後
HO1：權禰宜・巫女
君は県内で一番大きな神社「一之宮五霊神社」に務める神職である。
上司として宮司・禰宜が登場するため、役職についている設定は不可とする。
※權禰宜：禰宜の下位にあたる、神社での一般職。
HO2：大学生
君は霧生市内に住んでいる大学生である。
市内に住んでいれば実家住まい、一人暮らしのどちらでもかまわない。
HO3：記者・カメラマン
霧生市内にあるローカル雑誌社には、君の恩師ともいえる先輩ライターが勤めている。
居住地は霧生市外でもよい。
HO4：警察関係者
あなたは霧生市内で警察署に勤務しており、市内で多発している行方不明事件を調べている。
警察関係者であれば職種は問わないが、刑事職についていたほうが進行は簡単である。
【web上公開シナリオ／※現在非公開】
◆現の盃
このさかずきをうけてくれ
どうぞなみなみつがせておくれ
はなにあらしのたとえもある
さよならだけがじんせいだ
君の前には盃がある
君の前には鬼がいる
さあ、君はその盃をいかにする
推奨人数：1人
想定時間：3～4時間
◆帰路-ｶｴﾘﾐﾁ-
夕陽がさしこむころ、高校生の君は電車に乗って家路を急いでいた。
同じ車両には幼馴染の少女とわずかな乗客。
いつも通りの一日の終わり、いつも通りの帰り道。
そして、君は駅のホームへ降り立った。
いきはよいよい、帰りは――
推奨人数：1人
想定時間：3～4時間
